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「不労所得 作り方」で検索する方の多くは、具体的な手法の一覧を期待していると思います。ただ先にお伝えしておくと、手法だけを知っても、うまくいくとは限りません。私自身、知識はあった状態で株式投資を始め、300万円を失いました。
結論から言うと、不労所得を作るには、手法を選ぶ前に守りたい順番があります。資産と負債を見分けること、資産を先に手に入れて負債を減らすこと、支出を減らして元手を作ること、資産から生まれたお金を再投資すること。この記事では、この順番を、私自身の失敗も含めてお話しします。
資産と負債の違い
不労所得を考えるうえで、まず整理しておきたいのが「資産」と「負債」の違いです。
資産とは、持っていることでお金が入り続けるもの。
負債とは、持っていることでお金が出ていくものです。
言葉にすると単純ですが、私はこの見分けを長い間間違えていました。
読んだ本にも投資をした方がいい、と書いてあったので、株式投資から始めました。テレビで「日経平均株価」という言葉を見かけて、なんとなく聞いたことがあるからやってみるか、という安易な理由でした。
株の売買で1円2円の上がり下がりに一喜一憂することになっていましたが、当時の自分は資産を買っているつもりでいました。
ただ、株の売買で得られるのは、買った値段と売った値段の差、いわゆる売買差益です。持っている間にお金が入り続けるわけではなく、売って手放した瞬間に、一度きりお金が入るかどうかが決まるものでした。いわゆる「投機」であって、最初に定義した意味での「資産」ではありませんでした。本で読んでいたはずなのに、実際に売買を繰り返す中では、そのことに気づけていませんでした。
資産を先に手に入れ、負債の所有を減らす
この違いを踏まえると、優先すべき順番が見えてきます。
1. 資産を先に手に入れる
お金を出す前に、それが本当に持っていることでお金を生み出すものかどうかを確認します。
2. 負債の所有を、可能な限り減らす
ここでいう負債は、借金だけを指しません。維持費がかかるもの、使わなくても支払いが発生し続けるものも含まれます。
ただし、負債があること自体が悪いわけではありません。多くの人が抱える負債(使っていないサブスク、乗らない車のローンなど)は、そこから収益が生まれることはなく、出ていく一方です。一方で、不動産投資のローンのように、資産(家賃収入)が負債(返済額)を上回る計算が成り立つのであれば、その負債は問題になりません。減らすべきは「負債であること」自体ではなく、「資産に転じる見込みのない負債」の方です。
支出を減らし、浮いたお金を資産に回す
資産を先に、負債は減らす。この順番を実行するには、そのための元手が要ります。資産を手に入れるための元手は、多くの場合、日々の支出を見直すところから生まれます。
大きな金額を一気に用意する必要はありません。まず支出を減らし、浮いたお金を資産に回す。この地道な積み重ねが土台になります。私が投資を始めた当初、この順番を飛ばしていました。支出を見直して元手を計画的に作るのではなく、手元にあった分をそのまま投じていたんです。だから損失が出たときに、生活を立て直す余力も残っていませんでした。
資産から生まれたお金を、再投資する
資産がお金を運んでくるようになったら、それを生活費に使ってしまうのではなく、もう一度資産に回します。この再投資の繰り返しが、不労所得が育っていく仕組みそのものです。
ここで一つ、正直にお伝えしておきたいことがあります。この考え方自体は、決して目新しいものではありません。資産形成についての本を読めば、大体どこかに書いてある内容です。私自身、22歳のときにこの考え方を知り、「これだ」と思いました。
それでも300万円を失ったのは、この定義を「知っている」ことと、目の前にあるものが資産か負債かを「見分けられる」ことは別だったからです。株を買った時点の私は、資産と負債の定義を知っていながら、自分が買っているものがどちらなのか、判断する基準を持っていませんでした。
具体的な手法を、資産と負債の枠組みで見る
ここまでの枠組みを踏まえて、よく名前が挙がる手法を、資産と負債の性質という観点で整理してみます。特定の手法をおすすめするものではなく、それぞれの性質を知ったうえで、自分に合うかどうかを判断する材料にしてください。
株式投資(配当金)
保有を続けている間、企業の利益に応じて配当金が入り続けるという点では、資産的な性質を持ちます。一方で、株価自体の値上がり益(売買差益)は、この記事で触れた通り、持っている間ではなく売った瞬間に決まるものです。同じ株式投資でも、配当を目的にするか、値上がり益を目的にするかで、資産的か投機的かが分かれます。
不動産投資
家賃収入は、持っている間お金が入り続けるという点で資産的です。一方で、まとまった元手や借入、空室・修繕といった、持っていることで出ていくお金(負債的な側面)も同時に発生します。負債があること自体が問題なのではなく、資産(家賃収入)と負債(ローン返済や維持費)を差し引きして、プラスになっているかどうかを見極める必要がある手法です。
私自身、中古ワンルームで不動産投資をしましたが、7か月空室が続いたこともあり、家賃収入が入らない間も維持費は出ていく一方でした。買った時点では資産のつもりでも、空室が続けば負債と同じ働きをします。詳しくは不労所得のおすすめの選び方の記事で書いています。
投資信託・ETF
複数の株式や債券をまとめて保有する仕組みで、値動きはありますが、少額から始めやすいのが特徴です。注意したいのは分配金です。分配金は投資信託の財産から支払われるため、支払われた分だけ基準価額(投資信託の値段)は下がります(出典:資産運用業協会「基準価額と分配金」)。分配金が出ているから資産的、とは単純に言えず、中身を確認する必要があります。
ブログ・コンテンツ販売
まとまった元手がなくても始められる点は魅力ですが、正直にお伝えすると、完全な「持っているだけ」の資産にはなりにくい手法です。アクセスや収益を保つには、継続的な更新という労力がかかります。元手の代わりに時間を投じる手法、というのが実態に近いです。私が以前運営していたブログでは、3か月で約50記事を書いても、検索からのクリックは21回でした。
どの手法にも、資産的な側面と負債的な側面が両方あります。「この手法だから安全」「この手法だから危険」と単純に判断せず、自分が選ぼうとしているものが、今回の枠組みでどちらの性質を強く持っているかを、一つずつ確認してみてください。
よくある質問
- Q不労所得はいくらから始められますか?
- A
決まった金額はありません。大きな元手がなくても、日々の支出を見直すところから始められます。金額の大小より、それが資産にあたるものかどうかを見極められているかの方が重要です。
- Qどの手法が一番おすすめですか?
- A
株式投資、不動産投資、ブログなど、どの手法にも資産的な側面と負債的な側面があります。手法そのものより、自分がその手法のどの部分を選ぼうとしているのかを、資産と負債の枠組みで確認することが大事です。使えるお金や時間など、条件ごとの比べ方は不労所得のおすすめの選び方の記事で詳しく書いています。
- Q不労所得を作るのに、向いている順番はありますか?
- A
あります。資産と負債を見分ける→負債の所有を減らす→支出を見直して元手を作る→資産に回したお金を再投資する、という順番です。この順番を飛ばして手法だけ真似ると、私のように元手を失う原因になります。
- Q資産と負債は、どう見分ければいいですか?
- A
持っている間にお金が入り続けるなら資産、出ていくなら負債です。見分けるには、買う前に「持っている間に入ってくるお金」と「出ていくお金」を書き出して、差し引きがプラスになるかを確かめます。値上がりしたら売って儲けるつもりのものは、持っている間にお金が入るわけではないので、この意味での資産ではありません。
- Q投資信託の分配金は、不労所得になりますか?
- A
単純にそうとは言えません。分配金は投資信託の財産から支払われるため、支払われた分だけ基準価額が下がります。分配金を受け取っていても、投資信託そのものの価値が減っていることがあるので、分配金の額だけで判断せず、中身を確認することが大切です。
- Q会社員でも不労所得は作れますか?
- A
作れます。むしろ、毎月決まった収入がある会社員の方が、支出を見直して元手を作りやすい面があります。私は自衛官を辞めた直後に不動産投資を始めましたが、ローンを組むのが難しく、始めるなら安定した収入があるうちの方がよかったと後悔しました。
まとめ
資産と負債を見分けること、資産を先に手に入れること、支出を減らして資産に回すこと、増えた分を再投資すること。そして、手法ごとの資産・負債の性質を知ること。どれも、聞けば当たり前に思える内容です。
大事なのは、この当たり前を、自分の状況に照らして具体的に判断できるかどうかです。今持っているものは、資産と負債のどちらに近いか。今の支出のうち、削れる部分はどこか。一度、自分の状況で整理してみてください。
自分では判断がつきにくいという方に向けて、無料のZoom勉強会で、この枠組みを自分の状況に当てはめる練習をしていただくこともできます。
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