不労所得のおすすめは人によって違う|株・不動産・ブログで失敗した私が伝えたい選び方

不労所得のおすすめは?

「不労所得 おすすめ」で調べると、ランキングや「これが最強」という記事がたくさん出てきます。ところが、読み比べてみると、ある記事では投資信託が一番、別の記事ではブログが一番、また別の記事では不動産が一番と、答えがバラバラです。

結論から言うと、不労所得に「誰にとっても一番」の手法はありません。答えがバラバラなのは、どれかの記事が間違っているからではなく、「誰にとってのおすすめか」が書かれていないからです。使えるお金、使える時間、得意なこと、減ることへの耐性。この4つの条件を先に確認すれば、自分に合う手法を選べます。

この記事では、特定の手法を「これをやるべき」と勧めるのではなく、主な不労所得を同じ物差しで並べて、自分の条件に合うものを選ぶための考え方をまとめます。

「おすすめ」が人によって違う理由

「おすすめ」が人によって違うのは、どの手法にも向いている条件と向いていない条件があるからです。

たとえば、まとまった資金がある人にとって、不動産は有力な選択肢になり得ます。でも、手元にほとんどお金がない人が同じ判断をすると、借入の返済に追われて、お金を運んでくれるはずのものが、お金を出す側に回ってしまうこともあります。

反対に、ブログは少ないお金で始められます。ただ、収益が出るまでに時間と手間がかかるので、仕事が忙しくて書く時間がとれない人には、続けること自体が難しくなります。

私が以前運営していたブログでは、立ち上げから3か月で約50記事を書きましたが、検索結果に表示された回数は332回、そこからクリックされたのは21回でした。50記事書いても、読まれたのはその程度です。ブログは元手がかからない代わりに、成果が出るまでの時間を自分で払う手法だと実感しました。

つまり「おすすめ」は手法そのものにあるのではなく、手法と自分の条件の組み合わせで決まります。だからこそ、他人のランキングより先に、自分の条件を確認しておく必要があります。

選ぶ前に確認したい4つの条件

1. 使えるお金
生活費や急な出費の備えとは別に、減っても生活が揺らがないお金がどれくらいあるか。ここが曖昧なまま始めると、下がったときに冷静な判断ができなくなります。

2. 使える時間
平日の夜や休日に、どれくらいの時間を継続して使えるか。「始める時間」ではなく「続けられる時間」で考えるのがポイントです。

3. 得意なこと・苦にならないこと
文章を書く、人に教える、人と交渉する、数字を追う、コツコツ同じ作業を繰り返す。手法によって求められる作業はまったく違います。

4. 減ることにどこまで耐えられるか
金額の問題だけでなく、気持ちの問題もあります。評価額が下がるたびに落ち着かなくなるなら、それ自体が「不労」ではなくなってしまいます。

主な不労所得を同じ物差しで比べる

代表的な手法を、上の条件に沿って並べました。金額や利回りは状況によって大きく変わるため、あえて「多い・少ない」の目安だけにしています。

手法始めるのに必要なお金軌道に乗るまでの手間軌道に乗った後の手間元手が減る可能性求められる力
投資信託の積立少額から少ない少ないあり特になし(続ける根気)
配当を目的にした株式少額〜中程度中程度(銘柄を調べる)少なめあり企業や数字を調べる力
不動産投資多い(借入を含む)多い多め(管理会社任せでは埋まらないことも)あり(空室・修繕)交渉・修繕・集客
ブログ・アフィリエイト少ない多い中程度(更新・手直し)お金より時間が減る文章を書く力、検索の知識
コンテンツ販売少ない多い中程度お金より時間が減る教える力、売る力
動画投稿少ない〜中程度多い多め(投稿を続ける)お金より時間が減る撮影・編集、話す力

こうして並べると、どの手法にも「楽な部分」と「重い部分」があることがわかります。お金が少なくて済む手法は時間を多く使い、時間が少なくて済む手法はお金を多く使う。この入れ替わりを知っておくだけでも、「楽して稼げる」という言葉に振り回されにくくなります。

たとえば動画投稿の場合、YouTubeで広告収入を得るには、チャンネル登録者1,000人以上に加えて、直近12か月の総再生時間4,000時間以上か、直近90日のショート動画の視聴回数1,000万回以上が必要です(出典:YouTubeヘルプ)。お金はほとんどかからなくても、この条件を満たすまで投稿を続ける時間と手間がかかります。

金融庁も、株式や投資信託などに投資すれば預貯金より高いリターンを期待できる一方で、元本割れのおそれもあると説明しています。あわせて、安全性や収益性などをすべて満たす金融商品はなく、目的に応じて使い分けるよう呼びかけています(出典:金融庁「資産形成の基本」)。

それぞれの手法が「資産」になるかどうかの見分け方は、不労所得の作り方の記事で詳しく書いています。

条件別に見た、向いている傾向

ここからは、条件ごとに「どの手法と相性がよい傾向にあるか」を整理します。あくまで傾向で、最終的な判断は自分の状況に照らして行ってください。

仕事が忙しく、時間がほとんどとれない人
一度仕組みを整えれば手間が少ない、積立型の投資と相性がよい傾向があります。逆に、書く・撮るといった作業を続ける手法は、時間の確保が壁になりやすいです。

手元のお金が少ない人
お金の代わりに時間を使う、ブログやコンテンツ販売が選択肢に入ります。ただし、成果が出るまでの期間が読めないので、「すぐに収入を増やしたい」という目的とは噛み合いにくい点は知っておいた方がいいです。

書くこと・教えることが苦にならない人
自分の経験や知識を形にする、ブログやコンテンツ販売と相性がよい傾向があります。専門的な資格がなくても、自分が通ってきた道はそれだけで誰かの参考になります。

まとまった資金があり、交渉や集客にも時間をかけられる人
不動産投資も検討の対象になります。ただし金額が大きい分、判断を誤ったときの影響も大きくなるので、勉強の時間を先にとることをおすすめします。資金以外に何が必要になるかは、次の私の失敗談を参考にしてください。

私が不動産投資で失敗した話

私自身、不動産投資をやってみて痛感したのは、利回りを上げるには、お金以外の力が必要だということです。

当時の私は、年10%以上の利回りを目標にしていました。そのためには、物件をできるだけ安く買う必要がありました。相場が500万円ほどの中古ワンルームを、改修費込みで300万円に収めようと探しましたが、売り手との交渉がうまくいかず、400万円ほどの物件で妥協しました。改修は業者に任せきりにしたため、費用がふくらみ、改修費込みで500万円ほどになりました。自分で直せる部分は、自分で直すべきでした。

自衛官を辞めた直後だったため、ローンを組むことも難しい状況でした。今振り返ると、始めるなら自衛官のうちに始めるべきだったと後悔しています。

買った後も、思うようにはいきませんでした。管理会社に任せきりでは入居者が埋まらず、ジモティーのようなサイトで自分から入居者を探すといった工夫も必要でした。ただ、住みたいと思っている人に届けるための発信や集客の力がなかったため、7か月空室が続いたこともあり、費用ばかりがかさんでいきました。結局、4年ほどで手放すことにしました。

不動産投資は「物件を買えば終わり」ではなく、交渉、修繕、集客といった、経営に近い力が求められます。資金があることと、それを回せることは別だと考えておいた方がいいです。

「おすすめ」と言われても立ち止まりたいもの

不労所得を調べていると、「誰でも」「確実に」「今だけ」といった言葉に出会うことがあります。次のような特徴があるものは、一度立ち止まって考えた方が安全です。

  • 元本が減らないことや、高い利回りを約束している
  • お金がどこから生まれているのか、説明を聞いても自分の言葉で説明できない
  • 「今決めないと枠が埋まる」と、考える時間を与えてくれない

特に2つ目は大事です。自分が理解できないものは、うまくいかなくなったときに何が起きているのかもわかりません。わからないまま続けることになり、気づいたときには手遅れ、ということになりかねません。

私自身、株式投資で300万円を失ったとき、振り返ってみると「なぜ上がるのか」「なぜ下がるのか」を自分で説明できないまま売り買いしていました。他人が勧めるものほど、自分で説明できるかどうかを確かめることが大切だと、身をもって知りました。

投資だけでなく、副業の形をとった勧誘にも注意が必要です。国民生活センターは、「”いいね”を押すだけ」「スタンプを送るだけ」といった簡単な作業で稼げるとうたう副業のトラブルが、20〜30代で急増していると注意を呼びかけています。報酬が支払われないまま借金だけが残るケースもあり、稼ぐはずが逆に振り込みを求められたら、言われたとおりに振り込まず、消費者ホットライン「188」に相談するよう勧めています(出典:国民生活センター)。

不労所得のよくある落とし穴については、「不労所得はやめとけ」と言われる理由でも取り上げています。

よくある質問

Q
何もしなくてもお金が入る不労所得はありますか?
A

ありません。投資信託の積立のように手間が少ないものでも、元本割れの可能性があります。ブログや動画のようにお金がかからないものは、軌道に乗るまで多くの時間がかかります。どの手法でも、最初にお金か時間のどちらかを使う必要があります。

Q
会社員で時間がない場合、どの手法が向いていますか?
A

一度仕組みを整えれば手間が少ない、積立型の投資と相性がよい傾向があります。書く・撮るといった作業を続ける手法は、時間の確保が壁になりやすいです。ただし、どれが合うかは、使えるお金や減ることへの耐性によっても変わります。

Q
いくつか同時に始めた方がいいですか?
A

最初は一つに絞るのがおすすめです。同時に始めると、どれも中途半端になりやすく、うまくいかなかったときに原因もわかりにくくなります。一つが手間をかけずに回るようになってから、次を考えても遅くありません。

Q
不動産投資は少ない資金でも始められますか?
A

始められなくはありませんが、資金以外の力が求められます。私は中古ワンルームを改修費込み500万円ほどで購入しましたが、交渉や修繕、集客がうまくいかず、7か月空室が続いたこともあり、4年ほどで手放しました。また、私は自衛官を辞めた直後でローンを組むのが難しかったため、始めるなら会社員など安定した収入があるうちの方がいいと考えています。

Q
ブログで不労所得を得るには、どれくらい時間がかかりますか?
A

人によって大きく違い、決まった期間はありません。私が以前運営していたブログでは、3か月で約50記事を書きましたが、検索で表示されたのは332回、クリックされたのは21回でした。数か月で収益が出るとは考えず、時間をかける前提で始めた方がいいです。

Q
会社員ですが、副業禁止に当たりませんか?
A

会社によって就業規則の定め方が違うので、まずは自分の会社の規則を確認してください。投資とブログのような事業的な活動とでは扱いが分かれることもあるため、判断に迷う場合は人事や総務に確認しておくと安心です。

まとめ:ランキングより先に、自分の条件を見る

不労所得に「誰にとっても一番」の手法はありません。使えるお金、使える時間、得意なこと、減ることへの耐性。この4つを先に確認してから手法を見ると、他人のおすすめに振り回されず、自分に合うものを選びやすくなります。

とはいえ、自分の条件を客観的に整理するのは、一人だと意外と難しいものです。無料のZoom勉強会では、手法の良し悪しではなく「自分の条件だとどれが合いそうか」を考える材料をお伝えしています。どの手法にするか決めかねている段階でも、比べるための物差しを持ち帰っていただけます。

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