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「自衛隊を辞めたい」。そう思いながら、このページを開いた方もいると思います。私は防衛大学校を卒業して陸上自衛隊に入り、その後、自衛隊を辞めました。
結論から言うと、辞めたいなら、辞める前にあれこれ考えすぎる必要はありませんし、周りの意見で決める必要もありません。ただ、「外の方が楽そうだから」という理由で辞めることはおすすめしません。転職しても、時間に縛られる働き方の構造は変わらないからです。時間の拘束から本当の意味で抜け出したいなら、辞めることと同時に、不労所得につながることを始める必要があります。
私は家族に反対されながら自衛隊を辞め、34歳ごろには不労所得だけで生活できるようになりました。この記事では、辞めるまでにかかった期間、辞めて良かったこと、困ったことを、私の経験からお話しします。
自衛隊を辞めたいと思うのは、おかしなことではない
自衛隊を辞めたいと思う理由は、人それぞれだと思います。人間関係がつらい。やりたいことがあっても、許可が出なければ動けない。自分がほとんど関わっていないことにまで、責任を負わされる。時間や働く場所、立場に縛られる働き方を、この先も続けることに疑問を感じる。
私の場合は、働き方でした。幹部自衛官だったころ、月400時間を超えて働いていた時期がありました。体調を崩しても休むという発想がなく、肺炎になっていたことにも、治った後で気づいたほどです。ここまでの働き方をしているのは幹部自衛官の中でも一部で、多くの自衛官がそうだというわけではありません。それでも私は、同じ働き方を30代、40代まで続けるのは嫌だと思いました。辞めると決めるまでの経緯は、自衛隊を退職して気づいたことに書いています。
辞めたいと思うこと自体は、おかしなことではありません。ただし、心や体の不調が理由で辞めたいと感じている場合は、辞めるかどうかを考える前に、まず医療機関や相談窓口を頼ってください。
辞めるまでにかかった期間と、上司とのやりとり
私は幹部自衛官で、辞めたときの階級は2等陸尉でした。辞めると決めてから実際に辞めるまでには、3〜4か月ほどかかりました。人によっては、半年ほどかかることもあると思います。
自衛官の辞め方は、任期制かどうかで変わります。陸上自衛隊の任期制自衛官は、2年を1任期として勤務し(2任期目以降も2年)、任期が満了するときに、自衛官を続けるか、民間に就職するかを選べます。任期満了ごとに、特例退職手当も支給されます(出典:自衛隊青森地方協力本部「任期制自衛官」)。一方、私のような幹部や曹には、こうした任期の区切りがありません。辞めるには、自分から退職を申し出る必要があります。
自衛隊法には、退職の承認についての定めがあります。隊員が退職を申し出た場合でも、自衛隊の任務の遂行に著しい支障を及ぼすと認めるときは、一定の期間、退職を承認しないことができるとされています。その期間は、任期制の自衛官(陸士長など)ならその任用期間内で必要な期間、それ以外の隊員は自衛隊の任務を遂行するために最少限度必要とされる期間です(出典:自衛隊法 第40条)。申し出ればすぐに辞められるとは限らないので、時間がかかる前提で考えておいた方がいいです。
退職金は、勤続年数や退職の理由によって変わります。私の場合、防衛大学校の4年間と、陸上自衛官としての6年間を経て、自己都合で退職し、受け取った退職金は約100万円でした。退職金を辞めた後の生活の支えにできるほどの額ではなかった、というのが正直なところです。
上司には、辞める理由として「不労所得を自分で作りたい」と説明しようとしました。ですが、うまく伝わらず、楽をしたいだけで辞めたいのだと受け取られました。不労所得が「楽をしようとしている」と見られやすいことについては、不労所得はずるい?の記事でも書いています。
辞めて良かったこと
辞めて良かったことは、大きく2つあります。
1つ目は、自分がやりたいわけではないことに、多くの時間や意識を割く必要がなくなったことです。
私がいた環境では、多くのことで上司に伺いを立てる必要があり、許可が出なければ実行できません。やりたいことがあっても、許可が出なければ我慢するしかありませんでした。そのための煩雑な調整にも、多くの時間と意識を取られていました。
2つ目は、いらぬ責任を負う必要がなくなったことです。
部下の心身の状態に左右されながら仕事をすることもありました。何か事件が起きれば、自分がほとんど関わっていなかったとしても、責任や対策を考えなければならず、そのための仕事が増えていきます。それでいて、その分の見返りがあるわけではありませんでした。
辞めてから変わったのは、行動のハードルです。辞めた直後はしばらく何もしない時期もありましたが(次の見出しで書きます)、その後は、自分のビジネスや投資、将来のことを考えるときも、やりたいと思ったことを始めるときも、「なんとなく重たい、めんどくさい」と感じることが少なくなりました。ストレスが減ったからかもしれません。興味や疑問が出てきたことを、深掘りして考える時間も増えました。
辞めて困ったこと
一方で、困ったこともありました。
私は転職して辞めたわけではありません。そのため、辞めた直後は時間に余裕ができすぎて、しばらく何もしなくなり、ニートのような状態になってしまいました。何を始めるかは決まっていたのに、周りからの強制力がなくなったことで、だらけてしまったのです。独立してから半年間、成果がゼロだった時期もあります。
もう1つは、ローンです。辞めた直後に中古ワンルームで不動産投資を始めましたが、安定した収入がない状態だったため、ローンを組むのが難しくなりました。辞める前にやっておけばよかったと思うのは、このことだけです。不動産投資でつまずいた話は、不労所得のおすすめの選び方で書いています。
「外の方が楽そうだから」で辞めるのはおすすめしない
自衛隊の外の方が、なんとなく緩そう、楽そう。そういう理由で辞めることは、おすすめしません。同期の中にも、そうした理由で辞めて、後になって後悔したという話を聞いたことがあります。
転職をしても、根本的には時間の拘束から抜けられるわけではありません。決まった時間に、決まった場所で働き、その分の給料を受け取る。この構造は、自衛隊でも転職先でも同じです。転職先にやりたい仕事があるなら別ですが、そうでないなら、転職すること自体にはあまり意味がないと私は考えています。
人間関係がつらくて辞めたい、という人もいると思います。ただ、転職したとしても、転職先で似たようなことが起きる可能性はあります。やりたいわけではない仕事に多くの時間を注ぎ、合わない人間関係を我慢する。その構造が変わらない限り、職場を変えても根本的な解決にはなりにくいと考えています。
辞めるかどうかは、周りの意見で決めない
周りや家族に相談しても、返ってきたのは「もう少し続けてみたらいい」という言葉でした。辞めたい気持ちを一時の気の迷いのように受け取られ、時間が解決してくれるだろうと、結論を先延ばしにされるだけでした。辞めるかどうかの意思決定については、相談はほとんど意味がありませんでした。
私の場合、家族からは辞めることに反対されました。それでも、辞める道を選びました。その後、うまくいくようになると、家族の態度は、それまでの反対が嘘のように変わりました。
反対されたのは、辞めるときだけではありません。株式投資を始めるときも、不動産投資を始めるときも、家族や周りからは反対されました。株では損失を出し、不動産も目標どおりにはいきませんでした。そのときの家族や友人は、「それ見たことか」という反応でした。ところが、34歳ごろに不労所得だけで生活できるようになると、反応は一転して「お前ならやると思っていた」に変わりました。もしお金のことで周りの意見をそのまま取り入れていたら、どちらも始めていなかったと思います。自分で選んで経験したからこそ、今につながる学びがありました。
周りの反応は、目の前でうまくいったかどうかで、あっさり変わります。そのたびに振り回されていたら、何も始められず、何も得られません。それに、周りの人が自分の人生や選択に責任を負ってくれるわけでもありません。お金のことや生き方を決めるときに、経験のない人や、実際にやってうまくいったわけではない人の意見で決めないこと。その大切さが、今ならよく分かります。
考えすぎるより、何を始めるか
辞める前にあれこれ考えても、時間を使うだけだと私は思っています。考えるより大事なのは、何を始めるかです。時間の拘束を本当の意味でなくしたいなら、不労所得につながることを始めるべきです。ただし、始めることが決まっているだけでは足りません。私は、辞めた後に何を始めるかは決まっていました。それでも、周りからの強制力がなくなったことで、しばらくだらけてしまいました。辞めた後は、誰かに言われなくても自分で動く必要があります。
不労所得を作るときに、どんな順番で考えればいいかは、不労所得の作り方の記事にまとめています。
よくある質問
- Q自衛隊は、辞めたいと言えばすぐに辞められますか?
- A
すぐに辞められるとは限りません。幹部自衛官(2等陸尉)だった私の場合は、辞めると決めてから3〜4か月かかりました。任期制自衛官なら、任期が満了するときに続けるか辞めるかを選べます。人によっては半年ほどかかることもあると思います。自衛隊法第40条には、任務の遂行に著しい支障を及ぼすと認めるときは、一定の期間、退職を承認しないことができるという定めがあります。
- Q自衛隊を途中で辞めると、退職金はどれくらいですか?
- A
勤続年数や退職の理由によって変わります。私の場合は、防衛大学校の4年間と陸上自衛官としての6年間を経て、2等陸尉のときに自己都合で退職し、退職金は約100万円でした。
- Q辞める前に、家族や周りに相談した方がいいですか?
- A
辞めるかどうかの意思決定については、私の場合、相談しても「もう少し続けてみたらいい」と、一時の気の迷いのように扱われ、結論を先延ばしにされるだけでした。家族には反対されましたが、うまくいくようになると、その態度は大きく変わりました。周りの反応は結果次第で変わりますし、自分の選択に責任を負ってくれるわけでもありません。ただし、心や体の不調が理由で辞めたいと感じている場合は、医療機関や相談窓口を頼ってください。
- Q自衛隊を辞めて転職すれば、楽になりますか?
- A
転職しても、時間に縛られる働き方の構造は変わりません。転職先にやりたい仕事があるなら別ですが、「外の方が楽そうだから」という理由で辞めることはおすすめしません。私の同期の中にも、そうした理由で辞めて後悔したという話を聞いたことがあります。
- Q人間関係が理由で辞めたい場合、転職すれば解決しますか?
- A
一時的には楽になるかもしれませんが、転職先で似たようなことが起きる可能性はあります。やりたいわけではない仕事に多くの時間を注ぎ、合わない人間関係を我慢するという構造が変わらない限り、根本的な解決にはなりにくいと考えています。
- Q自衛官のうちに、やっておいた方がいいことはありますか?
- A
私の場合は、ローンを組むことです。辞めた直後に不動産投資を始めましたが、安定した収入がない状態ではローンを組むのが難しくなりました。ローンを使う予定があるなら、自衛官のうちに組んでおいた方がいいと考えています。
- Q自衛隊を辞めた後、何から始めればいいですか?
- A
時間の拘束から抜け出したいなら、不労所得につながることを始めるのがいいと考えています。私は辞めた後に何を始めるかは決まっていましたが、周りからの強制力がなくなったことで、しばらくだらけてしまいました。辞めた後は、誰かに言われなくても自分で動く必要があります。
まとめ
自衛隊を辞めたいと思うのは、おかしなことではありません。辞めたことで、やりたいわけではないことに時間を割く必要も、いらぬ責任を負う必要もなくなりました。
辞めるかどうかを、周りの意見で決める必要はありません。周りの反応は結果次第で変わりますし、自分の選択に責任を負ってくれるわけでもありません。私は反対を受けながら辞め、34歳ごろには不労所得だけで生活できるようになりました。
ただ、「外の方が楽そうだから」で辞めても、転職しても、時間に縛られる構造は変わりません。辞めるだけでも、時間ができるだけでも、何も変わりません。時間の拘束を本当の意味でなくしたいなら、不労所得につながることを始めてください。
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